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キューバの旅(3) 〜キューバのフランスの町〜

キューバ共和国(Republic of Cuba)
面積 110,922平方km 人口 1,124万人 首都 ハバナ 言語 スペイン語
民族 ヨーロッパ系25%、混血50%、アフリカ系25%
外務省HP2012年6月現在基礎データより

(第6日目)  
6時半に起床し、朝食後ホテルを出発して、次の訪問地シエンフエゴスへ約1時間半かけて行った。ここは大きな湾に面して広がる人口15万人の砂糖をはじめ、コーヒーやタバコ貿易の拠点として、1819年フランス人の移民によって造られた都市だ。キューバで一番きれいな町として知られ、2005年にはユネスコの世界遺産に登録された。
キューバの他の町と全く違う雰囲気を漂わせ、都市的歴史地域はまるでフランスの町にいるようである。この町はホセ・マルティ広場を中心に通りが広がり、特にコロニアルな建物が多く並んでいる。
海岸沿いのプラド通りを南に行くと、ゴルダ岬に宮殿がある。ここは「天上の楽園」と呼ばれ、ムーア様式を基本にネオゴシック様式を取り入れた瀟洒な建物は一見の価値がある。色々な要素を取れいれて造られたシエンフエゴスは見る人の気持ちをウキウキさせてくれる。時間が許されればゆっくりショッピングを楽しみたい心境にさせられる町である。また、キューバの国民的英雄で歌手のベニー・モレ(Benny More)の生まれ故郷として知られている場所でもある。
お昼は海岸沿いにある「クラブ・シエンフエゴス」でキューバ風の料理を楽しんだ。少し休憩した後、ハバナに戻った。

ハバナに戻って最初に、プンタ要塞を訪れた。この要塞はハバナ港と運河を守るために建設されたもので、今回の旅の砲台があちこちにあった。後に違う高さから敵を挟み撃つために今回の旅の初日に行った対岸のモロ要塞(キューバの旅(1)を参照)が造られ、敵の侵入を防いだといわれている。

次に、革命博物館に行ってみた。残念ながら入館時間は終了していたので博物館の周囲に展示されている戦車、戦闘機、それに有名な「グランマ号」を見学した。
ガラス張りの建物には思ったより小さいグランマ号があった。この小さなボートに80人乗せてメキシコからキューバへ上陸したというから驚きだ。その右側にはソ連製ミサイルとそれに撃ち落とされたアメリカの偵察機U2のエンジンの残骸が展示されていた。身を乗り出してカメラに収めようとするが、警護が厳しく直ぐに注意されるので、なかなか思った写真が撮れなかった。
最後にもう一度、革命広場を見たくて行ってみた。キューバ革命の象徴ともいえる広場で、その中でもチェ・ゲバラの肖像と革命に重要な役割を果たしたカミーロ・シエンフエゴスの肖像を頭に焼き付けて広場を後にした。


一度、ホテルに戻り、ゆっくりしてから午後11時発の飛行機でハバナ・ホセマルティ国際空港を離れた。

≪革命の国キューバを旅して≫

6年前より一度キューバを訪れてみたいと思っていた。それが今回実現したことに感謝である。
大国資本や金融工学などに頼らず、有機農業や医療そして教育といった、生きていく上で必要なものだけを大切にし、皆助け合って生きている。2日働いたら2日休む。余計な努力はしない、時間内しか働かない、それがこの国の生き方である。そういうところが、資本主義と違うところである。
私の見るところ政治は社会主義、経済は市場経済(自由経済)という名の資本主義化しているように思われる。国が土地を貸し、そこで収穫したものを売り、40%を税金として納め、残りが自分のものになる。この国は代々土地を所有していたものは、国に届け出をすれば、その土地代を支払てくれる。そのため生活は裕福である。その他、国が一人当たり一ヶ月500ペソの支給と配給品があるようだ。もし大学を出て資格を持てば、働くことができ副収入として入ってくる。それと貨幣は現地人と観光客に違いがある。現地人は人民ペソで観光客の使うクック(変換ペソ)との差は24分の1という差が出てくる。現地人は人民もクックも両方が使えるという。
失業率は1.8%であるが、そのほとんどが女性で働きたくない人たちという。この国は医療も教育もそして農業においても国が面倒をみるのでお金がかからない。よって最低限の生活費があれば成り立つ。贅沢さえしなければ苦しくてもやっていけると現地の人が話してくれた。
ともかく国営の配給所には商品が並んでいない。ハバナのホテルの前にあったコンビニとマーケットに買い物に行ったが、商品が少ないせいもあり、あまり買う物がなかった。
国民の生活は決して楽ではないようだ。国民は配給所で8割以上の商品を求めて、残りは高い一般の商店で買うようである。
訪れる前のキューバは、北朝鮮のような社会主義国に近いのではないかと思いつつ入国したが、現実は違っていた。私が当初想像していた以上に素晴らしい国であった。あまり暗さがないのには驚かされた。ただ、一つ不思議に思ったのは、革命の英雄であるフィデル・カストロの巨大な銅像も看板も施設もないことだ。何故これだけの人物なのに、偶像化しないのかと思い、ガイドさんに聞いてみた。すると「カストロが偉大なのは誰でも知っている。北朝鮮の金日成ように偶像化すれば国民の反発を食らうため、再度革命を起こしかねない。いつも国民と一緒にいることを強調すれば、国がスムーズに統治できる。そのため、bQのチェ・ゲバラを称えれば、カストロはいつも彼の上にいることをキューバ国民が理解出来るし、いつまでも戦争のない国としてやっていける」と私に答えてくれた。
われわれは、実際に訪れ自分たちの目で見聞し、その国の実情を知らなければ真実を見失う、大国から流れてくる情報だけで判断することは誤解を招くおそれがある。その意味でもとてもに勉強になった思いがする。

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