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タイの旅(2)〜悲劇の舞台となった鉄橋の町〜

(第3日目)
6時に起床し、朝食後ホテルを出発して集合場所である市街地のホテルへ行った。この日は日本人でもおなじみの映画『戦場にかける橋』の舞台になったカンチャナブリーに見学に行くため、いくつかのホテルに滞在する日本人旅行者が参加した。タイ西部にあるこの場所はミャンマーとの国境近くにあるため、バスで約2時間半かかった。途中、モン族が建国したと言われるドヴァーラーヴァティー王国の首都だったナコン・パトムを訪れた。このお寺にある仏塔(チェディ)は1600年前にこの地に侵攻してきたインド軍によって建造されたもので、黄金色に輝く巨大な仏塔で高さがなんと120mもある。この3日後にプミポン国王を祝う式典があるらしく、大きな国王殿下夫妻の肖像画が飾られていた。

 

ナコン・パトムから30分くらいのところにある今回の旅行の目玉であるカンチャナブリー(人口95万人)に到着した。この地は第2次世界大戦中、日本軍がビルマへの軍用物資を輸送するため数多くのタイ人や連合軍捕虜(イギリス軍主体)を使って鉄道を敷設した地で、映画『戦場にかける橋』で一躍有名になった。以前よりこの地には来たいと思っていたが、今回訪れることができたのは嬉しかった。

最初に、当時の捕虜収容所の記録を残すJEATH戦争博物館を訪れた。町の南、メークローン川沿いのワット・チャイチュムポンの敷地にある、捕虜収容所を再現した竹で造られたコの字型の建物で、戦争の歴史を物語る。展示物は日本軍による捕虜への拷問を描いたものや、劣悪な環境の中で病魔に冒された捕虜の姿を記録する絵や写真が飾られるショッキングなものだった。何か戦争の悲惨さや命の尊さを垣間見る思いがした。この場所からわずかのところに戦没者慰霊塔があった。これは戦争中日本軍が建てた慰霊塔であり、泰緬鉄道工事で命を落とした人たちのために造られ、日本語のほか英語、マレー語、ベトナム語などで刻まれたものを見て、何か胸にジーンとするものを覚えた。

  

次にバスで20分くらいのところにある当時の連合軍の兵士が眠る共同墓地を訪れた。ここには病気や栄養不足で命を落とした若い兵士が埋葬されている。その数6982名でひとつひとつ墓地の碑にはコメントが書かれ、その多くは母や家族に当てたものであったのが、訪れる人の心を打った。さすがの私もこの墓地に眠っている兵士の人たちの霊を思うと写真を撮る気にはならなかった。

最後に訪れたのが、戦場になったクウェー川の鉄橋である。ビルマ戦線の補給路として造られたこの陸橋は1943年2月にまず木造橋が建設され、同年4月に100m上流に鉄橋がかけられた。そして翌年2月から6月にかけて連合軍の攻撃を受け破壊された。終戦後の1950年に日本の手で修復されたのが、現在の丸いスパンの鉄橋である。現在6両編成の電車が観光客のために運行されている。ただ現在はミャンマーまで行かず、途中のナーム・トック駅まで所要時間は1時間50分の汽車の旅になった。この日は気温が36度で蒸し暑かったため水分補給をしながら徒歩で鉄橋を渡ったり、写真を撮ったりして電車が来るのを待った。カンチャナブリーを3時ごろ発ってバンコクに戻った。

 

 

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