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チュニジアの旅(1)〜北アフリカのアラブの国〜

チュニジア共和国(Republic of Tunisia)
面積 163,610平方km 人口 1,033万人 宗教 イスラム教スンニ派/キリスト教/ユダヤ教
首都 チュニス 民族 アラブ人 その他 言語 アラビア語 フランス語
外務省HP2010年7月現在基礎データより

日本人の大方の人はチュニジアの存在を知らなかった。しかし1月16日の突然の政変により日本中の誰もが知る国となったのはなんとも皮肉である。しかし実際に訪れてみて驚いたのが想像していた以上にこの国が発展していたことである。特に教育と医療が先進国並みに充実し、国民がそれに満足している。

今回のチュニジアの旅は、私にしてはめずらしく予備知識を得ずに訪問しただけに、ちょっと戸惑いがあった。しかし、不思議なことに自然と溶け込むことができる国であった。北アフリカでありながらイスラム圏であり、フランス保護領時代の面影を残し、古代ローマ時代の遺跡が多く存在するところでもある。ここはまた私の研究する血液型の発祥したことでも有名である。

<第一日目・第二日目>
成田を22時30分エールフランス航空にて経由地のパリのドゴール空港に朝4時半頃到着した。その後次のフライトまで3時間近くあったが、国際便の乗り換えには時間がかかるので意外と待たずに済んだ。ともかく7時35分のフライトでチュニジアの首都チュニス・カルタゴ空港に無事到着した。


着後当初の予定を変更してチュニスより北東に17q離れたシディ・ブ・サイドに行った。ここは南地中海に面した岬の丘の上にあり、白壁の家並みがある風光明媚な観光地であった。鮮やかなチュニジアンブルーのドアや窓枠で造られた家が建ち並び周りにはジャスミンやハイビスカスの花の色が鮮やかに咲いていた。この街はスペイン占領期に造られた保存区域である。ドン・キホーテの作者で知られるセルバンテスも兵士として駐屯していたというチュニジアでも有名な観光地である。バスから慌てて降りたため、うっかりカメラを忘れメインストリートであるハディ・ザブルーク通りのお土産屋さんで使い捨てカメラを購入して撮った。

通りの奥に行くと地中海が目の前に迫るところがあり、ここからの眺望は最高である。帰りにダール・エル・アンナビ(博物館)を見学してバスに戻った。 

一胆チュニスに戻り次の訪問地ケロアンに向かった。チュニスよりケロアンまで約160Kmある。途中幹線道路沿いの所にローマアルタゴの繁栄した時代に造られた「ザグーアンの水道橋」があり見学することにした。

 
この水道橋は全長132qある世界最長のローマ水道である。現在水道橋として残っている部分でも20qある。水道は僅かな高低差を利用して自然に水が流れるように設計されたものであり、ローマ時代の技術が極みに見る人が驚く。ここから約3時間位かけて今夜の宿泊地ケロアンに向かった。 ケロアンに到着したときはすっかり夜になっていた。宿泊はメディナーの一角にあるホテルで、史跡内に建っており、周りは要塞で囲まれまさにお城の中に泊まっているようだ。

 

<第三日目>
朝6時に起床し、朝食を済ませてからホテルを出発しケアロンの市内観光をした。ケアロン(ハイルアン)は周りがオリーブ畑で囲まれた内陸部の町で、7世紀アラブ化の目的のためウマイヤ朝よりやってきたウクバ・イブン・ナーフィ総督によって建設された。北アフリカのイスラム発祥の地であり、イスラムの最初の寺院「グランド・モスク」が建設されてから、イスラムの世界ではメッカ、メディナ、エルサレムに次ぐ聖都とされた。

そのため内部には高さ35mのミナレットの塔がそびえ立ち、回廊も広く見る人を驚かす。礼拝堂は中央から左側に男性信者、右側の一部に小さなスペースで区切られた一角が女性信者が礼拝するという。

やはりこんなところにも“男尊女卑”みられる。この国はトルコ・エジプトなど他の国と違い寺院の礼拝堂にはイスラム教徒でなければ礼拝堂に入ることが許されていない。この寺院のほかムハンマドの同志で聖者アブ・ザマ・エル・ベラウィが眠る「シティ・サハブ霊廟」と、9世紀アグラフ朝時代に中世の世界では最高の技術で造られた「アグラフ朝の貯水池」を見学した。

 

次に、地元民やヨーロッパの観光客で一日中賑わうメディナを散策した。ここのメディナはチュニスよりこじんまりしていて、街歩きするにはちょうどいい大きさである。マルティール広場にあるショハダ門から最終のチュニス門までゆっくり歩いて30分位で着く距離である。周囲が城壁で囲まれているのが面白い。

 

このメディナにはカーペット、ランプ、衣類、民芸品などの他、パンや肉やソーセージなどが所狭しと並べられていた。

 

昼食は牛肉と牛肝臓をゆでたものをクミンソースで食べるチュニジアの名物料理カムニーヤを頂いたが意外と美味しかった。好きなビールがあったせいかもしれない。

 

 

 

お腹が一杯になったところで、再度バスに乗車して、次の訪問地スベイトラ(スフェトゥラ)に向かった。ケアロンから南西100q位にあるローマ遺跡スベイトラを訪れた。

 

 

 

昔は大廃墟都市スフェイトゥラと呼ばれ、ビザンチン帝国が支配していたが後にアラブ軍によって追い出された。しかしこの遺跡はそのまま残されたままである。チュニジアの中でも最も美しい遺跡の一つといわれている。メインの神殿には3人の神(ミネルバ・ジュピター・ジュノー)(写真18 3人の神が祭られたセルブス教会)が祭られている。

 

 

その他に凱旋門、大浴場、劇場などが残されている。 見学の後、再度バスに乗って今夜の宿泊地であるトズールに向かった。しかし、約204qの道程は今回の旅行行程の中でも最も長い移動距離であった。夜7時頃ホテルに到着した。ホテルは元ドズール宮殿を改造して造られた豪華絢爛な造りで驚いた。
この国はお金のためなら宮殿など国の重要文化財をもホテルにしてしまう。これは我々日本人には理解できない。

 

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