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メキシコの旅(4)〜ふたつのマヤ文明が交わる聖地〜

今回のメキシコの旅も終盤に入り、メソアメリカ南部の熱帯林で栄華を極めた聖地チチェン・イッツアとカリブ海に面したマヤ終焉の地トゥルム遺跡、そして純白ビーチが広がるカリブ海のリゾート・カンクンを訪れた。

(6日目)
この日も朝早めの出発で、メリダより約2時間で世界遺産のひとつであるチチェン・イッツア遺跡に到着した。この遺跡はセノテ(聖なる泉)を中心にしてユカタン半島最大級の都市が繁栄した跡だ。6世紀ごろのマヤ古典期に発展した旧チチェン・イッツアと、10世紀以降トルテカ文化が融合したあと古典期に造られたのがここ新チチェン・イッツアである。2つの時代が交わる聖地で、マヤ文明の代名詞と言われるいけにえの泉、ククルカンのピラミッド、戦士の神殿、ツォンパントリ(頭蓋骨の台座)、ジャガーの神殿が有名である。その他旧チチェン・イッツア時代のカラコル(天文台)、尼僧院、高僧の墳墓などが壮大な遺跡として残っていた。


 

 

特にエルカスティージョ(クルルカンのピラミッド)は有名で春分と秋分の日に九層の神殿の影が蛇頭をしつらえた中央階段の側面に羽の形となって写し出され、太陽の傾きによって変化をするその影はまるで蛇が動いているかのように見えるという。
このピラミッドの頂上でいけにえの儀式が行われたというから驚きである。ここへ来る途中バスの中で当時の状況を再現した、メル・ギブソン監督の映画『アポカリプト』を見ていたので聖地に訪れた時は、まるでタイムマシンに乗ってきた錯覚さえ覚えた。この土地も湿潤地帯で川は無く、降った雨は地中に染み込んで地下の空洞に溜まる。その空洞の上の地面が陥没してセノテができたという。ともかく神秘性の残る遺跡群であった。

チチェン・イッツアからバスで3時間以上かけて次の訪問地カンクンに向かった。以前にもカンクンを訪れたかったが、その時はスケジュールが合わなくてバハマに切り替えたことがあったので、今回の訪問は夢が実現したのでうれしかった。カンは「蛇」、クンは「巣」いわゆる蛇の棲み処という意味で、ここは小さな島であったものに橋をかけて1つの半島にした。1970年頃より海に汚水を流さないようにしてきれいにして、リゾート地として発展していった。カンクンをもっとも有名にしたのは1981年のカンクンサミットである。何しろ海岸線が20km続き、ホテルゾーンという名称で呼ばれる地域には世界の高級リゾートホテルやレストラン、ショッピングセンターが立ち並んでいて、何か別世界に来た思いをした。

(7日目)
朝8時過ぎにホテルを出てカンクンから2時間半でマヤ終焉の地でカリブ海に面したトゥルムに着いた。海を臨む断崖に造られたこの遺跡は規模は小さいが13世紀から15世紀の状況を垣間見ることができるものだ。ただカンクンから近く、まるでディズニーランドのような娯楽施設が造られていた。この遺跡でも大きなイグアナを見ることができた。

メキシコは今アメリカの金融不況で第2の産業である出稼ぎがストップされ米国にいるメキシコ人の仕送りが絶たれ、経済が30%ダウンした。しかし物価は今のところ影響が出ていいが、来年は恐らくインフレになると予測されていると現地の人が語ってくれた。医療についてはこの国の格差社会のせいか金持ちは民間の保険で医療を受けられるが、貧しい人はメディケイドを利用するが条件が厳しく、なかなか思うように治療を受けられないようだ。また年金はない。大都市であるメキシコシティーは犯罪が多く治安を維持するのに大変のようだ。

今回のメキシコの旅は出発前に思っていたメキシコと異なり、実際に各地を訪れていろいろなことを知り、体験できたことは私にとってひとつの財産となった。機会があれば是非また訪れたい国のひとつである。

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