モロッコとチュニジア
モロッコとチュニジアの旅(1)

モロッコ王国(Kingdom of Morocco)
44.6万平方キロメートル 3,603万人(2018年 世銀)
首都 ラバト
言語 アラビア語(公用語),ベルベル語(公用語),フランス語

チュニジア共和国(Republic of Tunisia)
16万3,610平方キロメートル 1,157万人(2018年 世銀)
首都 チュニス
言語 アラビア語(公用語),フランス語

モロッコ編(2)
国を代表する経済都市と庭園都市

(第4日目)

 メクネス見学を終えてから約1時間半かけてモロッコの首都ラバトへ向かった。
 到着してすぐ昼食のためマリーナにあるスウレストランでスープ、パエリアを頂いた。
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ヨットも停泊するマリーナ
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モロッコ風の帽子で
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温かいスープ
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魚介類入りパエリア

 その後、ウダイアの赤茶色いカスバやイスラムの墓地を見ながら、フランスから独立を勝ち取った元国王ムハンマド5世の霊廟を訪れた。
 霊廟のゲートには、モロッコカラーを身に付け白馬に乗った衛兵が立っていた。
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美しい曲線を描くアーチや
壁面に彫られたイスラム建築の霊廟
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馬に乗ってたたずむ衛兵と

 白い霊廟の建物内には、ムハンマド5世前国王のハッサン2世と、彼の弟ムーレイ・アブデオゥラー王子の石棺が安置されていた。そして、ムハンマド5世の霊廟と同じ敷地には、未完のミナレット(尖塔)・ハッサンの搭がそびえたっていた。
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ミナレット(尖塔)・ハッサンの搭
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霊廟と同じ敷地内にある
未完のミナレット
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ムハンマ5世の霊廟
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床の中央に安置された石棺が
ムハンマド5世

 次に、首都の目ぬき通りを国会議事堂を見ながら広大な王宮へ向かった。
 この王宮は1864年に建てられたもので、現国王ムハンマド6世が居住する王宮である。あまりにも敷地が広すぎてびっくりした。
 国王は親日的との事で、昨年の「即位礼正殿の儀」にも国賓として来日された。
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警備が厳重な王宮
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現国王ムハンマド6世

 王宮の向かい側にはアルファ・モスクがあり、イスラムの休日である金曜には、国王や官僚が近隣の人と一緒にここで礼拝するとガイドさんが説明してくれた。
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国王や官僚が一緒にする礼拝堂

 王宮見学後、再び2時間のドライブでカサブランカへ向かった。
 宿泊はハイアットリージェンシーカサブランカで、夕食はなんと映画「カサブランカ」の劇中に出てきたカフェ『リックス・カフェ』を再現したレストランで楽しんだ。
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リックス・カフェ前にて
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ゴウジャスなレストラン内にて

(第5日目)

 今日は12月31日の大晦日、遅めの朝食をとってから、9時30分にホテルを出発して、バスで人口400万を超える大都市カサブランカを市内観光した。

 先ずは、市庁舎や裁判所の建つモハメット5世広場を通って、美しい装飾のマカマット・アルパシアへ行った。
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カサブランカの市庁舎界隈
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市庁舎や裁判所を見る

 続いてモロッコ最大のモスクハッサン2世モスクを見学した。
 1986年から8年がかりで完成した世界で3番目に大きいモスクと言われている。
(因みに世界一大きいモスクはアラブ首長国連邦のアブダビにある「シェイク・ザイード・グランド・モスク」である。)
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巨人大なハッサン2世モスク
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モスクをバックに

 このハッサン2世モスクは、大西洋沿岸に位置し、全長200メートルもの高さを誇る世界最大のミナレット(尖塔)が特徴的で、礼拝堂には約2万5000人、敷地には約8万人を一度に収容することができるというから驚きである。
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世界最大の
ミナレット(尖塔)
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美しくて綿密な幾何学模様が
施されたモスク内部
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大理石や御影石などで
造られた二階部分

 モロッコといえば、誰もが知ると知っている都市であるが、不思議なことに、観光するところは、このモスクだけである。
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ベストスポット

 お昼は大西洋に臨むマブルターニュで魚メニューを食べた。
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美味しい魚料理

 その後、約4時間かけてマラケシュへ向かい、夕方6時頃に到着した。
 宿泊は、バラ色の城壁内にあるホテルダール・シ・アイッサであった。
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ダル・シ・アイッサ

 夜は、年越しディナー、民族音楽、ベリーダンスを楽しんだ。
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大晦日の民族音楽
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年越しディナーを
楽しむ
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ダンサーと一緒に

(第6日目)

 午前10時ホテルを出発して、まずイヴ・サン・ローランの愛したブルーとイエローが映えるエキゾチックガーデン『マジョレル庭園』を訪れた。
 1920年代フランスの画家ジャック・マジョレルが造園、彼が他界後、イヴ・サン・ローランが買い取って修復して経営した。
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マジョレル庭園をバックに
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素晴らしい庭園

 次にマラケッシュのランドマークといわれるクトゥビアのを見てからアバヒヤ王宮に行った。
 この宮殿は、19世紀後半、大宰相の私邸として建てられた宮殿で、4人の妃と24人の側女たちの部屋が作られている。ともかく建物は、彩理の美しいタイル、天井の装飾が見事であった。
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クトゥビアの塔を
バックに
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天井・壁が見事な部屋
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青がマッチした
現地の人と一緒に

 お昼は、「アルファシア」レストランで、数々のモロッコの前菜とチキンの入ったクスクスをいただいた。
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モロッコの豪華な前菜
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クスクス料理

 食事後、12世紀のムワッヒド朝時代に造られた広大なメナラ庭園を訪れた。この庭園の中央には貯水池があり、その周りをオリーブの林が囲んでいた。貯水池に行く途中我々と並んで歩いていたモロッコの女性たちがラジカセをもって踊りながらいる様子にびっくりした。イスラムの女性はあまり派手なことをしないと思っていただけに意外であった。 36.jpg
楽しそうに踊りながら歩く女性

 メナラ公園の後、16から17世紀のサアード朝の墳墓群を見学した。
 この墓廟には3つの部屋がありコーランの一節や幾何学模様の美しい装飾がなされている。
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サアード朝の墳墓群をバックに
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幾何学模様の美しい部屋

 次に、ホロ付きの馬車「クチ」でマラケシュ市内を約1時間かけて周った。
 見学の最後に、モロッコで最も有名なジャマ・エル・フナ広場に行ってみた。
 我々が行った夕方にはいろいろな屋台が立ち並び、そこかしこで大道芸人を見ようと輪ができていた。この状況を展望カフェより広場を見渡たしたが圧巻であった。これが毎日深夜1時まで続くというからまた驚きである。
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仲間とクチに乗る
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賑やかな市場の様子
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広場の全容
 明日は移動日で次の訪問地チュニジアに行く。

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