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バルト3国の旅(2)〜バルト三国最古で最大の町リガ〜

<ユダヤ人を救った杉原千畝の旧領事館>
(3日目)
朝8時にホテルを出発して1時間30分かけてリトアニア第二の都市カウナスに向かった。第一の訪問地は今回の研修旅行でメインとしていた杉原記念館(旧日本領事館)を訪問した。第二次世界大戦下ナチスドイツの迫害を受け、逃れてきたユダヤ人にビザを発行して多くの命を救った杉原千畝氏が日本領事館代理を勤めた際、日本政府の指示に背いて1600のビザ(6000人)を支給し日本経由で第三国に渡航させた。その功績は映画や多くの本で紹介されユダヤ人のみならず日本にも知れ渡っている。私の友人で一人芝居の俳優水澤心吾氏が「杉原千畝物語」として公演しているので、私も以前より興味を持っていたので記念館に残された全ての展示の品々を写真に収めた。

 

名残惜しい記念館を後にして、カウナスの旧市庁舎やメインストリートを見学し旧市街の一角にあるレストランで食事をとった。リトアニア風水餃子とチーズの入ったスープを食べた。昼食後、次の訪問地ラトヴィアの首都リガにバスで向かった。途中旧国境手前のシャウレ郊外で十字架の丘に立ち寄った。この丘はリトアニアの象徴的聖地であり1831年と1863年にロシア帝政に対して民衆が蜂起したが、その際、処刑・流刑された国民を供養するために十字架が立てたれのが最初だと言われている。旧ソ連時代幾度となく破壊されたが民衆の思いは強く、今なお十字架の数は増え続けている。何にもない野原に小さな丘があり、その上に造られていたが思ったほどの広さはなかった。ただキリストの力は強く駐車場から十字架の丘まできれいに道が舗装され、やはり宗教は偉大であると思った。

十字架の丘を出発して約3時間で、ラトヴィアの首都リガに到着した。バルト3国の中でもここは規模も大きく、古い歴史を持つ町として知られている。タウガブァ川の沿岸にあるドイツ系のホテル入った。夕食はホテルのレストランで魚中心の料理を味わった。

<ラトヴィア編>
(4日目)
ホテルを8時45分に出発して、リガの郊外にあるルンダーレ宮殿を訪れた。別名バルトのベルサイユと称される贅を尽くしたバロック様式の建物である。ロシアのエルミタージュ美術館を建設したラストゥレリが1736年から32年もの歳月をかけて建設した宮殿である。ここは夏の宮殿であり、この時期庭園がものすごくきれいであったが、経済不況のせいかメインのところ以外はあまり整備されていなかった。

この宮殿は確かに絢爛豪華ではあったが、昨年行ったサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館に比べると見劣りした。驚いたことに、入り口を入って左手になんと古代の医神アスクレピオス像があるではないか。何でギリシャの神の像があるのか不思議に思ったので地元のガイドに聞いてみた。それによるとこの彫像はドイツの宮殿から持ってきたものではないかと言うことであった。見学の後、昼食はラトビアの名物オークローシカ(紫色した冷製スープ)、ソーセージとジャガイモをミックスしたものであった。

 

午後よりリガの市内観光に出かけた。しかし晴れ男でもある私がいながらザーザーぶりの雨が降り出した。傘をバスに置いたままだったので、急遽バスを呼び戻していたら、なんと晴れたではないか。同行した人たちから「やはり、晴れ男ですね」と喜ばれた。ともかく最初は旧市街の中心にあるルーテル派教会のリガ(ドルラムス)大聖堂を見学した。この聖堂は数多くのステンドグラスとドイツ人によって作られた木彫りの彫刻のあるパイプオルガンがつとに有名だ。また教会のほか南側にはかつての修道院の回廊があった。

続いて「三人兄弟」と名づけられ、まるで兄弟のように3棟が並んでいるリガ最古の住宅を見て次に聖ペトロ教会を訪れた。ここは13世紀初頭に建設され、当初はカソリック教会であったが、15世紀にはプロテスタント教会に変貌したようだ。この教会の塔は高さ123.25mあり、72mのところまでエレベーターで昇るとリガの街を一望できた。旧市街を歩くうち城壁が見え、城壁の一部にスウェーデン門がある。この門には外国人と会うことを禁じられていたのにもかかわらず、スウェーデン兵と恋に落ちたリガの娘がその罰として門の内側に塗りこめられたという伝説がある。そのためここを通ると娘のすすり泣く声が聞こえるという。

 

この門をくぐって広場に出ると、珍しいものに出くわした。それはロバ・犬・猫・雄鶏の彫刻で、グリム童話で有名なブレーメンの音楽隊の像であった。そしてさらに歩くとリガの創設800年を記念して2000年に再建がなされた新名所ブラックヘッドギルト館が見えてきた。彫金細工と彫刻で飾られた外観は素晴らしく、月・日・時間と月齢を刻む大時計が装飾されていた。やはりこの時計にもいわくがあり、その時計を作った職人は二度と同じものを作れないように目をくりぬかれたという。もともとこの会館は若い貿易商人の知識向上と交流の場であったという。

 

次に最後の見学地ユーゲントシュティール建築群を散策した。特にアルベルタ通りの白と水色のデフォルメされた人面がとてもきれいな建物とエリザベテス通りにあるファーサードを飾る彫刻群のビルが印象に残った。

一日中絶え間なく歩いたせいか、ホテルに到着したときは疲れ果ててベッドに横たわった。夕食はバイキング形式であった。

(5日目)
朝8時45分にホテルを出発し、リガから約1時間でシグルダの町に向かった。深い渓谷と緑に囲まれたところにかつてのシグルダ城があった。この地は別名'ラトヴィアのスイス'と呼ばれ、今はリゾート地として冬のボブスレーなどの競技が行われている。そこをさらに下ると13世紀はじめ帯剣騎士団が築いたと言われるトゥライダ城に出た。レンガ造りの美しい古城で度重なるドイツの戦争で被害を受けたが、今は再建されていた。特に火薬庫の塔から見る景色は別名神の庭と言われるほど美しいものだ。昼食は森の中のレストランでツーカス・ツェペティス(ローストポーク)とチーズ入り季節の野菜サラダを美味しいビールと一緒に味わった。この地より約300km離れた最後の訪問地エストニアの首都タリンへバスで向かった。

 

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