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2008年ギリシャ紀行(3)〜医学の父ヒポクラテス生誕の島〜

今回の研修旅行も後半にはいり、医学の父ヒポクラテスが生まれ育ったコス島に渡って今までベールに包まれたとされるヒポクラテスの秘密を解き明かすためいろいろな情報や資料を携えてエーゲ海を渡ることにした。

<第五日目>
朝7時頃ホテルを出発して空港に向い、約50分の飛行でコス島に到着した。空港では地元旅行社の社長と歴史ガイドさんが出迎えてくれた。このコス島には4年前に一度訪れているのであまり不安はなかった。まず風光明媚で白浜の美しいビーチが続くケファロスに行った。そしてそこから10分くらいのところにあるヒポクラテス誕生の地ズィアという村を訪れた。医療者でこの土地を訪れたのは私が初めてではないかとガイドが話してくれた。この地は200近くある島の中でも大きく面積が288平方キロ、長さ48キロあり雄大な眺望と温暖な気候で、夏になると多くの旅行者が訪れるという。

この島で一番賑わっているコスタウンに向かった。ともかくこの島は遺跡の島と言われるくらい古代の施設や遺跡が数多く見られる。その中でもヒポクラテスが若い医者に教えたというヒポクラテスの巨木が有名である。それと古代の神殿であるアスクレピオン、考古学博物館、古代アゴラなどが残されている。今回は医学のルーツを探る旅なので前回訪れて印象に残った遺跡や遺物をこの目にしっかりと残そうと思って見学した。博物館のメイン室に展示されているヒポクラテスの彫像をカメラやビデオで撮影した。あまりにもこの場所に長くいたためか、一人いた監視員がいつの間にか二人になっていた。この後女神ヒュギエイア像(衛生学の祖)やゼウスの子ディオニソスを見て歩いたが、ガイドの他監視員が一人私の後をついてきた。私が傷でもつけないかと疑ったのではないか。

次にアスクレピオス神殿を見学して5時に訪れる約束の国際ヒポクラテス財団センターを訪問した。ここは医療の振興と発展そしてヒポクラテスの精神を伝える目的でギリシャ政府や世界各国の医療関係者の協力で1979年に建設された、言わば “医学の殿堂”である。この日はキリスト教の記念日で閉館されていたが、大使館の協力で特別閲覧させてくれた。それもギリシャのドクターであり微生物学者が案内役をつとめてくれた。古代から現代までのヒポクラテスに関する貴重な資料や遺物などが展示されているのに驚いた。無事見学を終えてコスタウンに戻った。この日の夜はヒポクラテスの巨木の前にある素敵なレストランでギリシャ料理とワインを味わった。

<第六日目>
この朝はゆっくり起床して昼前にヒポクラテス記念病院を訪問した。以前は古代の医療を伝承していた病院であったと言うが、今は西洋医学中心で診療しているようである。ここを見学した後、4年前に訪れた際、困って駆け込んでお世話になった波止場のレストランを訪ねたが、お世話をして頂いたオーナー家族はすでに店を売ったらしく残念ながら会うことができなかった。ちょっと心残りである。午後からいくつかの遺跡を見て夜の遅い便でアテネに戻った。

<第七日目>
朝、アテネの町を散策して夜の便で名残惜しいギリシャを後にした。

今回のギリシャの旅はいろいろな方面の方々の協力で普段入ることのできない施設や場所を訪れることができ、医学文献でも明かされなかったことがわかっただけでも満足のいく旅であった。

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