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イスラエルの旅(3) 〜3大宗教が集まる聖地エルサレム 〜

イスラエル国(State of Israel)
面積 2.2万平方km 人口 約770万人 首都 エルサレム
宗教 ユダヤ教,イスラム教,キリスト教,ドルーズ 言語 ヘブライ語,アラビア語
外務省HP2011年12月現在基礎データより

<第6日目>  朝食後、ホテルを8時半に出発してエルサレムに向かった。車で3時間半かかる距離である。出発して15分位行ったところで忘れ物に気が付き、急遽ホテルに引き返した。30分位行程に遅れが出て同行者に迷惑をかけてしまった。ともかく最近歳のせいか忘れ物が多いのに困ったもんだ。ともあれエルサレムに行く途中のベエル・シェバの遺跡に立ち寄った。
ベエル・シェバは古代の遺物が積み重なった丘にあり、紀元前4000年頃から人が生活してきたことが分かっている。現在の遺跡は紀元前10〜前7世紀の旧約聖書の時代のものである。聖書の丘として2005年に世界遺産に登録されたようだ。この遺跡で注目すべきは水道施設跡であり、町が包囲されたことを想定して造られ深さ17mの深さに700m³の水が蓄えられた貯水槽が有名で、見応えがあった。 次にいよいよこの旅行のメインであるエルサレムに向かう。ベエル・シェバから車で120kmもあったが無事エルサレムの街に入った。見学の前に中華料理らしきものを食べた。味は全て一緒だというかつて味わったことのない料理に舌鼓をうった…!?
先ず最初に、パレスチナ自治区にあるイエス誕生の地ベツレヘムを訪れた。ここにもやはり検問所があったが無事通過して街へ入った。街はヘブライ語とアラビア語の表示が主体で、いかにもアラビア人の町という感じがした。
ベツレヘムという名はヘブライ語で「パンの家」アラビア語で「肉の家」という意味がある。また、ダビデの生まれたところから「ダビデの町」とも呼ばれている。この街に何故世界中から人々が集まってくるのか、それは聖書に「ベッレヘムから救世主が出る」との予言からイエス・キリストのベツレヘム生誕説が出て彼を救世主とみなしたからだ。その言い伝えからイエスの生誕場所として聖誕教会が建てられた。この祭壇の脇から地下へ行く階段があり、これを下りると小さな洞窟が存在する。その小さな洞窟の中には、イエスが生まれたとされる場所に銀色で星の形がはめ込まれた祭壇がある。狭い場所に巡礼者や観光客で込み合い中々写真が取れなかったが、一瞬の隙を突いて洞窟の祭壇の写真を撮ることができた。
聖生誕教会のすぐ北にフランシスコ派修道院・聖カテリーナ教会があり、教会の正面に聖書学者ヒエロニムスの像が立っていた。そして向かって右側にはキリストが馬小屋で産まれた様子を蝋人形で展示されていた。おそらくクリスマスの直後なので展示されていたのだろうと想像される。

次にエルサレムに戻り、旧市街を訪れた。先ず8つある城壁の門の1つである糞門(アラビア語でモロッコ門)より入り、長い行列を経て荷物検査場を通り、木造の橋を渡り嘆きの壁を見ながら神殿の丘に入った。神殿の丘は思ったよ り広く、中央に岩のドームがでーんとそびえいた。

神殿の丘は元々ソロモンの神殿があった場所で、管理は時代によりさまざまな宗教に委ねられたようだ。岩のドームは預言者ムハンマドが天使を従え天馬に乗って昇天したといわれている聖岩を包むように建っている。岩の下の洞窟は魂の井戸といわれ全ての魂がここに集まるとされている。残念ながら岩ドームの中はイスラム教徒でないと入ることが許されていない。

神殿の丘から徒歩で、 新約聖書に登場するイエス・キリストの裁判が行われた場所で現在はエッケ・ホモ(この人を見よ)教会を見学した。イエスがローマの総監ピラトの裁判を受けた際、ピラトがイエスを指差して言った言葉が「視よ、この人なり」であった。教会の下には2000年前の石畳があり、現在は瞑想の場として活用している。イスラエルではイエス・キリストに関わる場所には必ず聖地として教会や修道院が建てられているのは私には理解しにくい。出来ればそのまま状態に保存してくれた方がよりありがたみがあるのではないかと思う。
この教会を出て少し上がったところに、エッケ・ホモアーチがあり。
ここからヴィア・ドロローサ(悲しみの道)が始まる。イエスが死刑の判決を受けてから、茨の冠をかぶせられ、自ら十字架を背負って、約1キロ(旧市街イスラム教徒地区からキリスト教徒地区のゴルゴダの丘まで)の道のりを引きずられて磔(はりつけ)刑にされた場所だ。その道の途中に14留(ステーション)があり、その1留ごとにイエスの身に起った出来事がメモされている。特に10から14留はゴルゴダの丘(現在は聖墳墓教会)でのことである。

聖墳墓教会はゴルゴダの丘にローマ皇帝コンスタンティヌスの母へレナ(彼女は熱心なキリスト教徒)が建てたとされる。大変複雑な内部で大きく分けて2つの部分に分かれ、中央のバジリカである殉教聖堂とイエスの墓がある復活聖堂である。そのほか地下に聖へレナ聖堂があり、教会入り口の右側階段を上がった所がイエスの十字架の建てられたところである。
さらに北側階段を下りたところに、畳ほどの茶色をした大理石板があり、ここは十字架から降ろされたイエスの聖骸に香油塗ったとされるものである。それとローマ・カトリック、アルメニア、コプト、ギリシャ正教などの各派に区分されたチャペルがあり、それぞれが管理している。これは大変興味深いものである。



先日もギリシャ正教徒とアルメニア教徒が管理制限をめぐって乱闘騒ぎを起こし、2人が警察に逮捕されたという。同じキリスト教でありながら、ましてや最大の聖地でこういう暴動が起きるということは、我々には理解出来ない。あまりにも宗教に熱心になるあまり、自分たちが誰よりも神に近いと自負して諍いに発展していくことは関心できない事だし、有ってはならないことだと強く感じる。
ともかく朝からずいぶん歩き回ったせいか疲れがどどどっと出てきた為、この夜はぐっすり休むことができた。

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