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韓国の旅(3) 〜世界遺産を訪ねて〜

大韓民国(Republic of Korea)
面積 約10万200平方km 人口 約4,977.3万人 首都 ソウル 民族 韓民族
言語 韓国語 宗教 仏教,プロテスタント,カトリック,その他
外務省HP2012年2月現在基礎データより

600年間都を守りつづけるソウル

<第3日目続き>

3日目の昼食は石焼ビビンバだった。ここではメニューに生蛸があるとの事なので食べてみた。ところが驚いたことに生蛸とは茹でて無い蛸の事ではなく、今しがたまで生きていた蛸の足を包丁で切ったもので、まだ皿の上でうねうねと動いているではないか。口の中に入れても吸盤がくっついて中々飲み込めなかった。






ところで韓国の食事では食卓に必ずステンレスの箸とスプーンが出されるが、ご飯はスプーンでおかずは箸で食べる。それに器を手に持たずテーブルに置いたままが作法とされている。動き回る生蛸を使い慣れないステンレス製の箸を使って必死になって食べた。
昼食後、いよいよ韓国の首都ソウルへ向かった。水原からソウルまでは車で1時間くらいかかった。ソウル1100万都市は漢江(ハンガン)を境に南を江南、北を江北に分けられる。最初に入った江南エリアはソウルでは新しい地区で一時不動産の投機先として注目されて、実際マンションで巨万の富を得た人達もいたが、今はそれらも落ち着いたらしい。
ソウルの市街地に入ると車がひしめき現在の韓国の活気が伺えた。よく見てみると車はほとんど韓国製でたまにドイツ車が走っているぐらいで、殆ど日本車は見なかった。

最初に訪れたのは李朝9代王・成宗と11代王・中宗の墓、宣陵・靖陵(ソルン・ジョンルン)だ。二つの陵墓は整備された公園の中にあり、宣陵は残念ながら修復のため見る事が出来なかったが、ほぼ同形式の靖陵を見学する事が出来た。慶州で見た陵と似ていたが手前に鳥居に似た門があり、鳥居から陵墓まで続く石畳の参道は神の通り道で神聖なものとされ一般人である我々は通る事を禁止された。
この後、昌徳宮(チャンドックン)前の広場で1997年のテレビ番組出演の際、番組の企画にあたり大変お世話になった姜在允さんと待ち合わせた。(写真7.昌徳宮・敦化門前にて)現在、姜さんは韓国木炭研究所の所長である。当時姜さんは日本語がかなり達者だったと記憶していたが、ご本人としては不安であるらしく、この日は通訳として李静子さんを伴って来るとの事だった。

久しぶりの再会の挨拶を交わし、前々から行きたかった「国立中央博物館」へご一緒したいとお願いしたところ、お二人ともまだ行った事が無いとの事で快く承諾してくれた。そこでタクシーに皆で乗り込み向かう事にした。
現在の国立中央博物館は元米軍基地だった広大な土地に建設され、その規模の凄さに圧倒された。近代的な建物はまさに現在の韓国の発展ぶりを物語るものだと感嘆した。また、入館料は無料で博物館の他、子供博物館、図書館、イベント講義室なども併設されている。


博物館は3階から成り、吹き抜けを挟んで先史・古代から中・近世、そして中国、日本、中央アジアの厖大な文化遺産などが展示されていた。





国立中央博物館を後にして、姜さんに我々をソウルの中心街である仁寺洞(インサドン)に連れて行ってもらった。仁寺洞は東京で言えば原宿などに相当する若者が多く集まる街だ。最新のファッション、昔ながらの飲食店、出店などが軒を連ねていて、すれ違う人々と肩が触れ合うほど人でごった返していた。
仁寺洞の中ほどにある焼肉店で韓国風焼肉をご馳走になった。70歳を過ぎる姜さんが「歳をとったら上手に生活しなければならない。」とおっしゃったのが印象に残っている。この日は皆たらふく美味しい焼肉と韓国焼酎を頂戴して大変気持ちの良い時間を過ごす事が出来た。 その後、コリアハウス前でお二人とお別れして、きらびやかな韓国伝統舞踊を観た。そしてホテルに行き床に就いた。
<第4日目>

早朝、ホテルを後にして、韓国ではポピュラーなアワビ粥を食べにソウル市内のレストランに向かった。美味しい朝食を済ませ、旅行最終日、李朝歴代国王と王妃の位牌を祀る宗廟(チョンミョ)を訪れた。この日は偶然宗廟大祭と呼ばれる一年に一度の祭礼が行なわれる日であったが、残念ながら王朝時代の儀式である行列は見られなかった。
ガイドさんによると宗廟は普段見られぬ程の人混みで、韓国伝統衣装のチマチョゴリを着た人々が多くいた。この方々はこの日のため全国から集まった李家出身の人らしい。宗廟の中心である正殿に至る道は三列の石畳で構成され、中央に神の道が造られていた。19室に49位を祀る正殿は増設に増設を重ねたため韓国内で最長の木造建造物だと言われ、甍は壮大なものであった。






この旅全体を通じて感じたのは、15年前と比べ想像していたよりずっと韓国が大きく発展していた事だ。韓国は日本に追いつけ追い越せの合言葉の元、国民が一丸となって努力し、生活全般、ファッション、建築全ての面で成功して来ているのを実感した。サムスンをはじめとする企業の飛躍は当然の結果であり、まだまだその発展は衰えを知らない。

サッカーや野球などスポーツを見ていても、長い間の屈辱をバネに各選手が奮闘する姿には驚かされる。今の日本人の若い世代のしらけた雰囲気と対照の韓国人の若者達を見るにつけ今回の旅は大変勉強になった。




これらの影に韓国の徴兵制があると思う。もちろん戦争を肯定するものではないが、若い時分に自国を愛する精神を培い、命を張って約2年間過酷な訓練を受ける事の意義を評価したい。この間、愛国心のみならず、両親への畏敬の念も芽生えると聞く。親子の親愛と愛国心が徴兵制によって強くなる事がこの国の強さとなっているのかも知れない。

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