腹横筋・腹斜筋はわき腹の筋肉です。腹横筋と２種類の腹斜筋（外腹斜筋・内腹斜筋）がそれぞれ3層に分かれていて、表層から外腹斜筋、続に内腹斜筋、深層に腹横筋があります。

外・内腹斜筋は腹直筋と協同して、上体を前や横に曲げたりする働きがあります。

上体を回すとき、右回しは右内腹斜筋と左外腹斜筋が働き、左回しは左内腹斜筋と右外腹斜筋が働きます。

また、腹横筋はお腹に力を入れると硬くなる圧力、腹腔内圧（ふくくうないあつ）を高める働きがあります。お腹を守る腹腔内圧が低下すると、内蔵や血管、神経伝達が低下するだけで無く、筋肉への負担が増し腰痛の原因にもなります。

３つの筋肉群は後ろ側にある脊柱起立筋群や腹直筋と協同して背骨を支え起立姿勢を作っています。しかし筋肉の柔軟性に左右差が生じてしまうと自分では真っ直ぐ立っているつもりが無意識のうちに体が傾いていたり、捻じれている姿勢になってしまうこともあります。その結果、片側の筋肉に負担が掛かり片側のコリや痛みの原因にもなるのです。

そういった柔軟性の原因を解消するのにこのストレッチングは効果が期待できます。

１、足を肩幅に広げて立ち、右腕伸ばし耳の横に上げます。

２、上げた腕と逆側の、左側にゆっくりと上体を倒します。
　　この姿勢を30〜60秒間維持し、１の姿勢に戻します。
　　左腕を上げ右側も同様に行います。

このとき、床から足が離れないよう意識して、左右均等を保つか腕を上げた側の足に少し体重をかけながら行います。

左右2回ずつ入浴後の体が温まったときに行ってください。

立って行うのがキツイ方はイスや床に座って行って下さい。この時、立って行うのと同じように左右均等もしくは腕を挙げている側のお尻に重心を掛けながら行うようにしましょう。左右行い、どちらか筋肉が張っている側は1セット多く行うと左右の筋肉バランスが整えられ歪みの改善に役立ちます。