腸腰筋は、大腰筋、小陽筋、腸骨筋の３つから成り立ち、脊柱、骨盤、股関節をつなぐ大きな役目をしています。

体の深部にある為、触れることも出来ず、あまり一般的には馴染みのうすい筋肉です。

この、腸腰筋は骨盤の後方（お尻部）にある大殿筋と協力して働きます。例えば階段を上がる時、腸腰筋がももを上げて大殿筋がももを後方に引きます。このようにお互いの筋肉を使って立ったり歩いたりすることができます。

この腸腰筋が弱っていると歩行時に脚が弱くなり、ペタペタと歩くようになったりつまづいたりといった症状を現れます。

すでに猫背になっている人は危険信号？！

腸腰筋は、立つ歩くなどの日常の基本的な動きに大きく関わっています。

つまり、腸腰筋や大殿筋が衰えてしまうと、正常に生活できなくなってしまうかもしれないのです。それだけではなく、腸腰筋は人間の上半身と下半身をつないでいる唯一の筋肉なので弱ってしまうと体が支えられす、前傾してきて猫背になってしまいます。

よって、日々ちゃんとストレッチしていればスッとしたきれいな姿勢をつくることができます。

この体操は正常な姿勢の維持にも大いに役立ってくれます。

(1)椅子に背を向けた状態で姿勢良く立ち、片脚を後ろに上げてつま先を椅子に引っかけます。

(2)股関節を中心に前に突き出すように体をして脚を後ろに反らせていきます。

(3)腰に張りを感じたら止めて、30秒から60秒間維持します。この時、特に反動をつける必要はありません。
反対の脚も同様に行います。左右2回ずつ1セットを入浴後に行ってください。また、大殿筋のストレッチ体操とSetで行うと良いでしょう。

このストレッチ体操では、太ももの前面（大腿四頭筋）も、伸ばされますが、あくまでも腰部や下腹部を特に意識して行って下さい。