バルサミコ酢はイタリヤのモデナ地方で作られたのが始まりです。

11世紀頃、この地域を支配していたエステ家が海外の国王や貴族たちを城に招きバルサミコ酢を食前酒や料理の調味料、贈答品として使用していたと言われています。

バルサミコ酢はトレビアーノ種というぶどうを、漉したものにワインビネガーを加え、上澄みだけを樽で発酵・熟成させせて作られます。

樽に使用される木は、栗、桑、樫、トネリコ、桜の順に毎年移し替えられます。

バルサミコ酢はカラメルを入れることを認められるアチェート・バルサミコ酢と、指定工場で添加物を一切加えない伝統方式のトラディツィオナーレ・ディ・モデナの二つに分かれています。

また、熟成年数は2〜5年、6〜10年、12年以上の3つに分類されています。

バルサミコ酢に含まれるポリフェノールは活性酸素を除去し、血液をサラサラにする効果があります。血行が促進され冷え性や肩コリの改善にもつながります。また酢酸が血管を拡張し血圧を下げる効果もあります。

カルシウムなどミネラルの吸収が上がり、骨粗しょう症予防やイライラ防止にも効果が見られます。

クエン酸により乳酸を分解してエネルギーを生産し疲労回復効果もあります。他にも血糖値の上昇を緩やかにし、体脂肪をためにくくする働きがあります。

バルサミコ酢は、カルパッチョや生ハムなどサラダドレッシングとして使われます。隠し味にオリーブオイルに数滴バルサミコ酢を入れると風味が増し美味しくいただけます。

その他にも、オリーブオイル・塩少々・バルサミコ酢を混ぜ、フランスパンに付けて食べます。トッピングにトマトやチーズをのせて食べるのもおすすめです。

またバルサミコ酢の酵素が、肉質を柔らかくしますので火を通す肉料理に最適です。

バルサミコ酢に含まれる酢の成分で、クエン酸やアミノ酸がエネルギー代謝を活発にし、疲労回復に役立ちます。

その他に、飲酒前に酢を飲むとアルコールの吸収を穏やかにします。また、過剰な栄養の吸収も抑制するため、ダイエットや糖尿病で血糖値が気になる方にはおすすめです。

バルサミコ酢のニオイや味が苦手という方は、レモン汁を加えるとクセの気にならない爽やかな味でサラダなどおいしく食べられます。

バルサミコ酢は香りと味が強いだけで無く、摂り過ぎは胃を荒らします。アクセントや風味付け程度で、入れすぎに注意しましょう。

バルサミコ酢と書いてあっても、ワインビネガーや、カラメルを添加してあるものもあります。効果を期待する場合は、よく吟味して購入してください。