月経困難症〜月に一度の苦痛〜

説明

月経とは、女性の子宮内部を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれて、血液と共に体外に排出される現象の事をいいます。
月経は、女性の思春期(12〜13歳)に始まり、閉経するまでの長い期間、おおよそ月に一度、28日前後の短い間隔で繰り返し起こります。

一度の月経持続日数は3〜7日ですが、この間に下腹部や腰に痛みを感じることがあります。これが月経困難症、通称生理痛と呼ばれるものです。尚、痛みの強さは個人によって差があります。人によっては動くこともままならないほどの激痛にみまわれ、生活に支障をきたすケースもあり、多くの女性を悩ませています。

月経困難症とは(原因・症状等)

月経困難症と一口にいっても、次の二種類に分けることができます。

<器質性月経困難症>
痛みの出る原因疾患が特定できるものを器質性月経困難症といいます。
主な原因疾患は、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、骨盤内感染症などです。

<機能性月経困難症>
痛みの出る原因疾患が特に認められないものを機能性月経困難症といいます。
月経困難症を患っている女性の50%以上がこのタイプで、特に若い女性に多く見られます。原因は、プロスタグランジンというホルモンの過剰分泌により、子宮が過度に収縮して痛みになると考えられています。

月経困難症になってしまったら

器質性月経困難症の場合は、その原因となっている疾患の治療を行います。薬物の使用や手術など状況により治療法は異なるので医師とよく相談する必要があります。

機能性月経困難症の場合は、プロスタグランジンの合成を阻害する鎮痛剤の服用、子宮収縮を抑制する薬の服用、排卵を抑える低用量ピルの服用などの薬物療法が一般的ですが、いずれも長期間の服用を覚悟しなければなりません。

その他に子宮につながる神経を切断する手術療法もあります。しかし、手術中に他の骨盤内臓器を傷つける危険があるので医療機関は慎重に選ぶ必要があります。
また、月経困難症に関しては自然医療であるカイロプラクティックや鍼灸などの代替医療も治療対象になっているので、そちらを選択する人もいます。

月経困難症の予防と対策

血行が悪くなると痛みの成分が溜まりやすくなります。月経時の痛みを少しでも和らげるために体を冷やさないように心がけましょう。

特に足、お腹、腰周りを常に温めます。外出時は肌の露出は控えて、腹巻やカイロをつけるなど工夫してみてください。また、家では温かいお風呂にゆっくり浸かって全身の血行を良くするのも対策の一つとして効果的です。

月経困難症にならないようにするには

血行不良や低体温にならないように普段から適度な運動をするようにしましょう。家で出来るような簡単な筋力トレーニングやストレッチ体操でも十分に効果があります。

それと、毎日の食生活も大切です。栄養が偏らないよう注意することはもちろんですが、ビタミンEが不足するので意識して摂るようにしましょう。食事法について詳しくは、健康食生活月経困難症に良い食事法をご覧下さい。

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