パニック障害〜突然起こる理由なき不安〜

説明

不安感は本来、さしせまった危険が身に及ぶときに表れる感情です。緊急時になると副腎からアドレナリンというホルモンが大量に分泌されます。このホルモンは脳に届くと「戦うか、逃げるか」というさしせまった危険に対して臨戦体制をとらせます。その結果、心臓は強く早く動き、脳は覚醒し感覚を研ぎ澄まし集中力を高めるなどの効果があります。ところがパニック障害では身の危険を及ぼす出来事が無いのにも関わらず、いつおこるかわからない不安に突然襲われるため、日常生活に支障をきたします。

パニック障害とは(原因・症状)

不安感がピークに達すると「パニック発作」が起こります。パニック発作とは右表の症状が同時に4つ以上起きたものを言います。通常は2〜3分から10分程でピークに達し、30分から1時間程で治まりますが、その不快感の強さから本人には相当長く感じます。
その辛さがまたパニック発作が起こるのではないかという予期不安を生じさせ、「発作を起こして恥ずかしい思いをしたくない」という気持ちからレストランやスーパーに行けなくなるなど行動範囲が狭くなります。重症になると家から出られなくなるなど生活の質にも影響が出てきます。

パニック障害になってしまったら

「このまま死ぬのではないか」「または発狂して頭がおかしくなってしまうのではないか」という思いに苛まれることで不安が増殖してしまうことがこの病気の問題です。
パニック発作が起きても直接的原因で死ぬことはありませんし、頭がおかしくなってしまうこともありません。間違った認識を改めて悪循環を止めることが治療の目的になります。
具体的にはパニック発作を治めるための薬物療法と、誤った認識を改善するための認知行動療法が挙げられます。どちらも専門家の適切な指導の下に行われるものなので、パニック発作など症状が出たときには速やかに医療機関に相談することが大切です。

パニック障害の予防と対策

深くゆっくりとした呼吸は不安を沈めるのに大変効果があります。まず背筋を伸ばしてイスに座り、ゆっくりと鼻から息を吸い、お腹を膨らませます。次にお腹を引っ込めながら出来るだけ細く長く口から息を吐きます。これを腹式呼吸と言い、場所を選ばすいつでも出来るので、リラックスをしたいときまたはパニック発作が起こるのではないかと不安になったときにこまめに実施しましょう。他にやヨーガ、気功なども有効です。

パニック障害にならないようにするには

パニック障害は疲れているときや、精神的なストレスが重なったときに起こりやすくなります。日ごろから休養をしっかりととり、自分なりのストレスの発散方法をみつけておくと良いでしょう。

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