百日咳

この百日咳は乳幼児、小児にみられる細菌感染症(伝染病の一種)です。菌に感染すると1〜2週間の潜伏期を経て発症します。発症すると連続した痙れん性のぜんそく発作に襲われ放置していると死に至るケースもあります。治療はやはり細菌が原因となるので抗生物質の投与や予防接種が有効です。

新聞の報道によりますと途上国などでは年間約5千万人の子供が感染し、60万人が死亡しているそうです。欧米では乳幼児へのワクチン接種が広まった1940年代以降に激減しましたが、90年代に入り再び増加して来ました。これは昔、百日咳は終生免疫と考えられていた弊害から子供の頃に一度だけ予防接種を受けたきりで放置され、ワクチンの効果が低下した大人が途上国などに行き、細菌に感染して知らずに自国に菌を持って来るケースが原因とされています。これを防ぐにはやはり予防接種は一度受けた後十数年後にもう一度受け免疫を高める必要があると思います。

くも膜下出血

くも膜下出血の症状としては、突然の割れるような激しい頭痛に襲われて、同時に吐き気や嘔吐が起こり、意識を失ってしまったりします。
原因の大半は、脳動脈瘤の破裂によって起こりますが、他にも、脳動静脈奇形部分の破裂や、もやもや病などが原因で出血することがあります。
脳動脈瘤の破裂によるものは40〜50歳代に多く、脳動静脈奇形によるものは20〜40歳代ごろの若年者に多くみられます。

発作の前ぶれとして、頭痛が繰り返されたり、嘔吐したりすることがありますので、疑わしい場合は直ちに専門医の診断を受けることが大切です。

脳動脈瘤の破裂が大出血に至った場合には、数分か、あるいは数時間以内に死亡します。大出血に至らなくても、一度出血すると、その日のうちか一週間前後に再破裂することが多く、そうなるとやはり大部分の人が死亡してしまいます。

発作は、過労やストレスなどが引き金となって起こりやすいといわれています。

脳動静脈奇形は、遺伝素因であり、脳動脈瘤も破裂前にあらかじめその存在を知っておけば、破裂・出血に至らぬように予防が可能です。人間ドックなどを受ける際に、脳ドックを一緒に受けてみる事をおすすめします。

卵巣腫瘍

先日、人気のある10代後半の歌手が患って話題となった卵巣腫瘍とは、いったいどのような病気なのでしょうか。
卵巣は親指の頭大の臓器で女性の腹部に左右1対あります。周期的に排卵し細胞の代謝がさかんなため、その分人体で最も腫瘍ができやすい場所でもあります。卵巣は物言わぬ臓器で腫瘍の初期段階では自覚症状を伴わないため、かなり大きくなるまで気付かず見過ごされがちな病気です。

<症状>
下腹部痛、腹部膨満、腹部腫瘤感があるときにはたとえ10代であっても婦人科での診察をする必要があります。

<検査>
腹部の触診、超音波断層法(エコー検査)内診、経膣的超音波断層法、腫瘍マーカー検査、などを行ない総合的に診断します。

<診断>
卵巣腫瘍はその大きさや性状から良性腫瘍と悪性腫瘍に分類されます。
良性腫瘍について
1.腫瘍が明らかに単純なのう胞(卵巣のう腫)
2.子宮内膜症によるチョコレートのう腫
3.皮様のう腫

さらに1の卵巣のう腫を、a.偽ムチンのう腫(更年期の女性に発症しやすく、粘稠性の液体がたまったもの)b.しょう液性のう腫(10代〜30代の女性に発症しやすく粘稠度の低い液体がたまったもの)に分類されます。
卵巣腫瘍のうち9割が良性の卵巣のう腫で、中でもしょう液性のう腫が最も発症しやすいので10代であるからといって安心できないのが現実です。

2のチョコレートのう腫は子宮内膜症が卵巣内にできたもので月経時に卵巣内で出血が起こり、これがのう状にたまったものです。
また3の皮様のう腫は成熟期の女性、特に妊婦に多く見られ、中には胎児になるべき毛髪や、歯、筋肉が含まれています。

<治療>
良性腫瘍で直径が6cm以下の場合は3〜6ヶ月ごとに経過観察ですみます。また良性でも7cm以上の場合には周囲の臓器を圧迫し、頻尿、便秘の原因になったり、茎捻転を起こしやすく大変危険なため、原則的には手術で取りのぞきます。
CT、MRI、胃内視鏡検査で悪性腫瘍と確認された場合は、直ちに手術を行います。

最初は無症状である卵巣腫瘍も症状を感じてからでは大変なことにもなりかねません。普段から月経、排卵時の体調の変化には注意し、もし異状を感じたらたとえ10代であっても勇気を出して婦人科の診察を受ける必要があります。

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