掌蹠膿疱症性骨関節炎

先日この疾患にかかった女優さんが1年にも及ぶ闘病生活の苦労話を誌上で語っていたのが記憶にあります。この病気は鎖骨や肋骨の関節に痛みと“はれ”などの症状をもち、ひどい時期は呼吸すらするのもつらく「このまま死ぬのでは?」と心配になったそうです。この難病は皮膚病の一つ「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」が原因で起こります。皮膚病なのに骨や関節に痛みがでるなど不思議に思われるかもしれませんが掌蹠膿疱症にかかる人の中には稀に骨関節炎になる人がいます。

「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」とは

手のひらや足の裏に(ひどい人は手首足首にも広がる人もいます)一見すると水虫のようなものができます。ます、赤い点々や小さい豆状の小ぶくれができます。この水ぶくれを膿疱症(のうほうしょう)といい、おできやニキビと違って中には菌が無いのが特徴です。膿疱は数日で乾燥したあと1週間で皮がむけます。そして皮膚がひび割れると共にすごいかゆみがでます。その後しばらくはおさまっているのですがまた症状がでてくり返しになります。水虫と症状が似ているので誤解して水虫の治療をしている人も多くいます。水虫薬を使用しても効果が出ない場合は皮膚科へ行って菌の有無を確認して下さい。

「原因」

はっきりした原因は解っていませんが説が色々あり虫歯の治療で使う銀歯などの金属アレルギーで起こる説や扁桃炎、虫歯などの雑菌の影響で起こる説、はたまたヘビースモーカーの人がなりやすいなどもあります。また少数派ではありますがビタミンBの仲間で脂肪酸やアミノ酸の代謝、肝臓でのブドウ糖産生に関っている「ビオチン」という物質が悪玉菌の影響で少ないために起こるという説をいっている人もいます。数多くの説がありますが共通点はどれも体の外から異物の刺激なので免疫が関係しているといわれています。

「治療」

原因がはっきりしていない為対処治療法が主になります。手足の患部には副腎皮質ホルモン外用薬を用います。また扁桃や虫歯などの感染があれば抗生物質の投与や歯科治療を行い、扁桃が関わる時は摘出手術を行う場合もあります。また金属アレルギーが認められた場合は銀歯を全て樹脂製のものと取り替えたりします。「ビオチン原因説」を唱えているクリニックでは入院させて多量にビオチンを投与するそうです。皮膚科でも難治性の病気の一つと考えて長期の治療を続ける場合があります。

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