エコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症)旅行の天敵

(1) 説明

1990年以降毎年10万人以上の人々が海外旅行に出かけるようになった現在、
飛行機は私達の移動手段として欠かせないものになりました。4年前のサッカーワールドカップでエースストライカー候補だった高原選手が選考直前に発症し悔し涙を飲まされたのは、ドイツと日本の移動で多用していた飛行機でのエコノミー症候群が原因でした。
その頃から日本のメディアでも頻繁に取り上げられるようになりました。

(2) エコノミー症候群とは(原因・症状等)

長時間動かずに坐っていると大腿の奥にある静脈に血のかたまり(血栓)がまれにできることがあります。不運にもこの血栓の一部が血流によって肺に行き肺の血管を閉塞してしまうのが肺塞栓です。《図1》また血栓は脳や心臓へ行くこともあり、それぞれ卒中や心臓発作を誘発する危険があります。

(3) エコノミー症候群の予防

  1. 血栓の予防の為にも意識して身体を動かすように心がけましう。立ったり坐ったり、その場で手足を動かしたりするだけでも、血の流れは良くなります。
  2. 喉に渇きを感じていなくてもこまめに水分を補給しましょう。またアルコールの取りすぎは脱水の原因にもなりますので十分注意しましょう。
  3. 身体を締め付けるようなきつめの服装も血の流れを悪くしますので、飛行機などに乗る際にはゆったりしたものを身に付けるよう心がけるようにしましょう。

(4) その他の注意点

エコノミー症候群という名のとおり飛行機のエコノミークラスに乗った人の発症が多いのですが、座席のクラスに関係なくまた一定の姿勢のまま長時間動かない環境下ならば、同様の危険性があるとされていますので気をつけましょう。また「下肢静脈瘤・怪我・手術、経口避妊薬の使用、妊娠・出産直後」以上のようなものにあてはまる方は、あらかじめ医師に相談することをおすすめします。

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