●アナフィラキシーショックとは
アナフィラキシーショックは、アナフィラキーの中でも症状が強く、呼吸困難、意識障害、めまい、血圧低下等の異常が急激に表れショック症状を引き起こし、生命をおびやかす危険な状態のことを言います。
アナフィラキシーは、ハチ毒、食物、薬物、ラテックス(天然ゴム)等が原因で起こる急性アレルギー反応のひとつです。これ以外にも運動が原因の運動誘発アナフィラキシーや食後の運動で起こる食物依存性運動誘発アナフィラキシーもあります。
アナフィラキシーショックにならないようにするには、原因となるアレルゲンを特定し、避けることです。アレルゲンとなる物質を食べたり、触れたりした後にじんましんや紅潮、嘔吐、腹痛などの症状が出たときには一度病院検査をし、自分がどのアレルゲンに反応するのかを知ることが大切です。
アナフィラキシーショックについて詳しくは話題の病気のアナフィラキシーショック(1)・アナフィラキシーショック(2)をご覧ください。
●アナフィラキシーによい食事法
・動物性の油脂を少なくする
アナフィラキシーの症状が強く出る原因にリノール酸の食べ過ぎがあると考えられています。
リノール酸は卵、チーズ、バター、肉の脂身、食用植物性油脂などに多く含まれています。
・野菜や海草、魚、貝などを多く食べる
野菜や海草、魚、貝などにはα-リノレン酸が含まれており、この物質はリノール酸のよくない反応を抑えてくれる働きがあります。
・植物性の油脂はアレルギー用の物を使うようにする
ナタネ油、グレープシード油、オリーブ油など。
・砂糖や果物など甘いものを避ける
摂り過ぎにより病気を起こす原因なります。
・煮た野菜から食物繊維を摂る
野菜を煮た汁には活性酸素を抑える力があります。
・新鮮な魚、汚染されていない肥料で育てられた肉を食べる
肥料の汚染や薬物で飼育されたものはアレルギーを起こしやすいので避けるようにする。
●調理での注意点
・その食品専用の調理器具や食器等を用意し、アレルゲンの混入を避ける
例えばそばと同じ茹で汁でうどんを茹でない、海老を調理した包丁で野菜などを切らないなど。
食物アレルギーの人はほんのわずかな量のアレルゲンでもアナフィラキシーを起こす可能性があるので注意が必要です。
●その他の注意点
・除去食療法を行っているときは栄養不足に注意する
食物アレルギーの治療は除去食療法が基本になります。しかし必要な栄養素が不足してしまうこともあるので代用品を上手に使い栄養不足にならないようにしましょう。成長期のお子さんの場合は特に注意しましょう。
・食後すぐの運動を避ける
食物依存性運動誘発アナフィラキシーを防ぐ為に食事を摂ったら3時間位空けてから運動するようにしましょう。
健康食生活のアレルギー防止の食事法も合わせてご覧ください。
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