ヒポクラテスの癒す力

2004.07.02 更新
(7)「ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(1)」

栄養素は人体にとって最も大切なものとされ、その効力が絶大なものである。栄養の効力は、骨、筋肉、脂肪、血液、内臓のあらゆる部分、爪、髪の毛、皮膚など、体の全てに影響します。

ただ、その栄養によって体が成長する時期もあれば、老人のように栄養を摂取しても体維持されるだけの時期もあります。さらに、体を丈夫にする働きもあります。つまり、人生の時期によって、あるいは体の各部位の長所・短所の合わせて、最も適した栄養の摂り方をする必要があるのです。『ヒポクラテス全集』に、若者と老人の臓器の違いを壺にたとえた面白い説明が載っています。「土でつくった壺は、新しいうちは水が漏れてしまうが、古くなるにつれて水が溜まるようになる。人間の胃袋も同じで、若い時期は栄養分をたくさん通過させて全身に回るようにするが、年をとると次第に沈殿物を溜め込むようになる」これは胃に限らず、膵臓や腎臓、血管など、人間の体のすべてにあてはまります。栄養は個人に合わせて適切に摂取する必要のあることが、ヒポクラテスの時代から指摘されているのです。ヒポクラテスは人間を七つの時期(幼児、子供、少年少女、青年、成年、熟年、老年)に分け、それぞれの時期に応じた食事や生活をすべきだと説いています。それが人間の内なる自然に則した生活法だからです。

[ヒポクラテスの教え] ”人間がありのままの自然体で自然のなかで生活をすれば120歳までいきられる。”


(71)骨の自然性 (1)
(70)流行病 (3)
(69)流行病 (2)
(68)流行病 (1)
(67)内科疾患について(3)
(66)内科疾患について(2)
(65)内科疾患について(1)
(64)病気を見分ける方法
(63)古代においての「急性病」(5)
(62)古代においての「急性病」(4)
(61)古代においての「急性病」(3)
(60)古代においての「急性病」(2)
(59)古代においての「急性病」(1)
(58)自然は病気の医者である
(57)四体液病理説
(56)ヨーロッパとアジアの違い(2)
(55)ヨーロッパとアジアの違い(1)
(54)病気と四季の関係(2)
(53)病気と四季の関係(1)
(52)人間の本性
(51)自然こそ病気の医者(2)
(50)自然こそ病気の医者(1)
(49)病は風の変化によって起こる
(48)古代特有の病「神聖病」
(47)古代の医術(4)古代の病気の形態
(46)古代の医術(3)ヒポクラテスの食餌法
(45)古代の医術(2)医術の知識の重要性
(44)古代の医術(1)医術の起源
(43)ヒポクラテス医学は全人的医学
(42)自然学から生まれた医者(Physician)
(41)神殿医学から自然医学に与えた影響(3)
(40)神殿医学から自然医学に与えた影響(2)
(39)神殿医学から自然医学に与えた影響(1)
(38)日本医学に影響を与えたヒポクラテス
(37)なぜ「医学の父」と崇められたのか
(36)医学は哲学から科学へ
(35)人間も自然の一部
(34)医師のモラルと良心(2)
(33)医師のモラルと良心(1)
(32)弱い痛みが強い痛みに隠される
(31)性ホルモンの影響を知る
(30)健康なときこそやるべきこと
(29)誰にでもある「癒す力」
(28)医者と患者のいい関係
(27)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(2)
(26)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(1)
(25)ワインの薬効
(24)ヒポクラテスの痔治療
(23)よい食習慣
(22)血液型による効果的な食事法
(21)病気を引き起こす原因は変化である
(20)気候風土と人間の関係性
(19)人間の体と季節の関係
(18)人間にとって最も大切なものは健康である
(17)病気を引き起こす原因は変化である
(16)人間が見る夢は心身の状態や病気と深い関係を持つ
(15)医者と患者のいい関係
(14)ダイエットの理想的な方法
(13)ヒポクラテスの人物像
(12)年齢と季節の関係
(11)女性は湿性で冷たく、男性は乾性であったかい
(9)「4」を持つヒポクラテス医学
(8)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(2)
(7)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(1)
(6)神経系を脅かす投薬治療
(5)治療は患者さん自身が自由に選択できる
(4)個人差を無視する現代医学
(3)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(2)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(1)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力

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