昨今、増大する国民医療費、多発する医療事故、問題の多い介護保険など日本の医療危機を叫ぶ声が多く、今だ解決策は見出されていない状況です。 それには次の三つの理由が考えられると思います。 一つは、国民は病気になるまで健康について真剣に考えない事。二つ目は、政治家は病気を個人のものとして社会問題としない事。三つ目は、医療者は病気に熱心でも病人には注目しない事。 これらの事が複雑にからみあって、病気が蔓延しているのではないでしょうか。 医学の先人達は、人間の健康を支えるものに二つあると言っています。それは、「自然」と「愛」です。 「自然」は季節というエネルギー変化を通じて動物界に影響を与えています。1年の間、自然界と人間を結びつけているのは季節の変化です。例えば、春と夏は人間の四肢を活発にして肉体を発展させます。秋と冬は脳を活発にさせ心と精神を発達させます。 春夏秋冬のそれぞれに得られる旬の食材は、自然の流れを通じて我々に必要な栄養素を与えてくれます。この自然の変化を受けた食生活を営めば健康を保てるのです。 それと「愛」ですが、これは経験知として言えることですが、仲の良い夫婦は健康である事が多く、厳しくもやさしく自分を愛してくれる両親に育まれた子供は健康です。親思いの子供を持つと病気になりにくいと言われます。愛がある人間関係が病気を予防してくれます。 つまり、自然と家族からの愛が自然治癒力の基礎になるからです。 自然を取りいれた医療こそ、これからの平和で健康的な社会を作るという見地から、自然医療（ナチュラルメディスン）の紹介や、生活にすぐに役立つ健康法、食事アドバイス、栄養アドバイスなど、広範囲にわたって取り上げてまいります。 月ごとや季節ごとに新しい情報を追加していきますので、是非皆様の健康に役立ててください。